小島健輔の最新論文

ブログ(アパログ2018年03月02日付)
『FBの明日を開くシナリオ』
小島健輔 (株)小島ファッションマーケティング代表取締役

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 ギョーカイはECの拡大に夢中だが、店舗販売が低迷する中、唯一拡大して来たECも曲がり角に立っている。宅配料金の値上げに人件費の高騰やECモールの手数料率上昇が加わってコストが嵩み、拡大を競ってECモール出店を拡げた分、在庫が分散して機会ロスも大きくなってしまったからだ。
 今や米国を超えるIT&フィンテック大国と化してEC比率が20%に迫りアパレルのEC比率は25%に達したとさえ言われる中国ではECが過当競争になり、画像認識AIやRFIDタグを駆使した無人店舗(正確には無レジ店舗)が台頭して『ポストECのニューリテイル時代が来る』と豪語されている。「無レジ店舗」ではレジは無くなっても棚入れや補充、陳列整理や在庫管理の店内作業は無人化できないから、ECのプラットフォーム(フロント/ID決済/B2C物流)に載せて省在庫〜無在庫販売を実現するショールームストアがニューリテイルの本命となる事は疑う余地もないが、ECの拡大に夢中でコスト高騰に四苦八苦する我らギョーカイはそんな明日を見ているだろうか。
 明日を見据えるには過去からの変転を未来に繋がる必然的なシナリオとして掴む必要がある。アパレル流通の理想と思われたSPAはどうして過剰供給と値崩れの隘路に陥ったのか、破竹の勢いだった外資SPAはどうして勢いを失ってしまったのか、変化対応の決定打と思われた定期借家制度はどうしてテナント企業の収益性と財務体質を毀損してしまったのか、店舗販売はどうしてECに圧されてしまうのか、店舗販売は生き残れるのか、ECはどう変貌して行くのか、ポストECのニューリテイルはどんな姿になるのか・・・・・様々な変化が必然的なシナリオとして未来に繋がっていくファッションビジネス変貌の構図を豊富なデータを駆使した三時間のレクチャーにまとめました。
 4月6日(金)午後に開催する『ファッションビジネス再生とビジネスモデル革命ゼミ』ではファッションビジネスの過去と未来を繋ぐ必然的なシナリオ、未来を開くリテラシーを余す事なく語ろうと思う。

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