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『CLO+DAZ(Face Transfer )+MMDでバーチャルランウェイが実現!』(2021年11月11日付)
小島健輔 (株)小島ファッションマーケティング代表取締役

 今日は朝から東京ビッグサイトで開催中のFISMA TOKYO(東京ファッション産業機器展)に行って、最新のアパレルDX企画・生産システムをチェックして来た。と言っても狙いはユカアンドアルファ社がリリースするアパレル3D・CADシステム「CLO」によるバーチャルランウェイの作成手順と出来栄えで、デフォルトではアバター(成人男女はコーカソイドとモンゴロイドの二種のみ)もモーションも6種類(ランウェイウォークのみ)しか用意されていないことを除けば、意外にインスタントに出来る割に社内検討会では十分に使えるレヴェルでした。
デフォルトの味気ないアバターモデルにDAZのFace Transfer Unlimited(機能限定版はフリー)を使って実顔写真(髪の毛がかからない正面)を取り込めば、一分足らずのレンダリングで結構に自然なアバターモデルができてしまう。CLOに各部分の寸法を入力して本人の プロポーションに修正し、用意されたパーツを使ってヘアやメイクを仕上げレンダリングすれば、静止画像レヴェルでは十分リアルなモデルさんが出来てしまう。
 デフォルトのモーションはお決まりのランウェイウォークだけで同時に一人しか動かせず、MMDみたいにモーションに合わせて髪の毛が流れバストやヒップが揺れ、目線や口元がニュアンスを表現するまでは行かないが、近いMMDキャラクターをCLOとDAZでアバターモデルに改変してMMDでボーン・モーションと音響、エフェクトや照明、カメラワークを付けてBlenderでタイミングと物理特性を補正すれば、CLOとMMD、Blenderで行ったり来たりは必要だが、MMD並みのランウェイショーが出来そうだ。
 複数モデルによる本格的ランウェイショーはMMDで組むしかないが、社内検討会用ならCLO+DAZで十分だろう。
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