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ブログ(アパログ2018年01月24日付)
『コモディティ化とローカル化の奔流』
小島健輔 (株)小島ファッションマーケティング代表取締役

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 18AWも年明けからメンズコレクションが始まったが、レディスは2月8日幕開けのNYからと一ヶ月ほど遅れる。遅れると言えば、18AWのテキスタイル展や商社展示会も例年より半月以上遅れての開催だった。店頭の一角は回復基調と言われてもセールは一段と前倒され業界は在庫の積み上げには慎重で、18AWの発注も一段と遅れそうだ。
 17AWではデザインと装飾の復活が期待されながら、消費者側はイージーケアな機能性や軽さ、着こなし易さや着回し易さを要求して衣料消費は一段とコモディティ化し、ユニクロが勢いを盛り返す一方で外資ファストファッションは軒並み苦戦した(あのZARAまで失速!)。トレンドをリードしたのはコレクションブランドではなくストリートブランドで、エクストリームな緩い着こなしが広がってメンズではガテンなビックシルエットまで台頭。レディスとてエフォートレスあるいはアスレジャーな緩いこなしが氾濫してTPOも崩れ、グローバルトレンドから乖離して様々にローカル化する傾向(客層によって大きく異なるローカルエスニック現象)が顕著だった。
 そんな17AWマーケットのウェアリング動向はコモディティ化とローカル化と総括されるが、18AWではそんな傾向がさらに加速すると見なければなるまい。イージーケアな機能性と軽さを追求すれば合繊使いが拡大して面もキレイ目になり発色も鮮やかになり、ルーミー〜スポーツな緩いこなしが氾濫するだろう。そんな方向に振り切れば逆方向も出て来るのがファッションで、リメイク感覚のミリタリー〜ヴィンテージ、ナチュラルなカントリー〜ノマド、レトロなモダンアールヌーボーなども台頭しそう。
 コモディティ化とローカル化に加えて不可欠なのがシーズンMDストーリーの再構築で、晩夏・初秋が長くなって秋が消滅し、梅春が拡大して早まり冬が短くなっていく。そんなマーケット変化に対応してローカルなMD展開シナリオをビジュアルに提案するのが、このほど完成した当社の18AW版『MDディレクション』(レディス/メンズ)なのです。
 ローカルな客層別ウェアリング変化とブランド別売上動向を検証して初秋〜冬〜梅春のビジュアルなMDテーマストーリーに構築した『MDディレクション』は数百体で構成したリアルな『客層マップ』と合わせ、マーケティングや商品政策はもちろん、商品企画に即応する実務情報としてご活用頂けます。ご興味ある企業は当社までお問い合わせ下さい。

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