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流通・ファッションビジネスコンサルタント
株式会社 小島ファッションマーケティング
代表者:小島 健輔(こじま けんすけ)
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流通・ファッションビジネスコンサルタント小島健輔の最新情報

NEW!!

店頭の“かご落ち”対策?

 ECの世界は日進月歩で次々と新たなシステムやスキルが開発されていくが、一方の店頭販売は百年一日で進化が停滞し、旧弊に拘って退化する分野も少なくない。ECではSEO対策やかご落ち対策でバグを潰していくのが日常のルーチンだが、店頭では“かご落ち”対策のルーチンワークは励行されているだろうか。
 店頭で“かご落ち”する主な要因は以下の3点だと思うが・・・・・
1)商品の編集・配置と購買プロセスの擦れ違い
 顧客が購買選択を進めようとする手順と陳列・配置の階梯誘導が擦れ違えば顧客は戸惑い、販売スタッフが説明したり商品探しを手伝ったりしないと“かご落ち”してしまう。購買選択は型→色→サイズとは限らず、サイズや色から入る方が買い易い場合も少なくない。ECなら如何様にも並び替えて検索できるが、店頭では逐一物理的に並べ直す手間を要するから非現実的だ。店頭の陳列が選び難くければ、顧客はスマホかタブレットを取り出してECサイトで自分の手順で検索し購買プロセスを進めることになる(多分、店頭には帰ってこない)。
2)商品情報の非対称性
 ECではささげによるビジュアルと言葉、色やサイズのMD展開、購入した顧客の評価(レビュー)など、これでもかと豊富な情報が提供されるが、店頭では一部の商品しか陳列されず(見てくれだけの定数定量陳列の弊害です)、モデルが試着して歩いてくれる訳でもないし、色やサイズのMD展開がタグやPOPに表示してある訳でもない(表示しているブランドも稀にある)。ましてやレビューなど知る由もないし、ひどい店ではタグを見えないように隠してしまう(恐ろしいことにそれが主流だ!)。やむなく顧客は自分のスマホでECサイトに情報を探しに行くか(そちらで買ってしまうかも)、諦めて店を後にしてしまう。
3)在庫情報提供の遅延
 ECならSKU別の在庫情報はもちろん近隣店舗の在庫まで覗けるが(リアルタイムとは限らないが)、店頭ではレジから検索しないと回答できないケースが多い(接客タブレットで即!という店も少しづつだが増えている)。話がややこしくなるのはPOS上は在庫があっても店頭フェイスに見当たらず、後方ストックに探しに行く場合だ。どこの店も『5分以内に済ませる』とかマニュアルには書いてあるが、きちんとストック棚管理なんかしている店は今時、例外的で、山積みしたパッキンを上げ下げして探す羽目になれば“5分”なんかじゃ到底戻れない。お客様は待たせるし、その間は売場人員が一名欠員して接客にも保守にも支障が出る。

 まあ店頭の典型的な“かご落ち”なんぞはこんなものでしょう。問題は、それが“例外”ではなく“主流”になっている事で、EC世界ならとっくに潰されているはずのバグが堂々と継続されている姿には怒りさえ覚える。店頭の日常運営手順とスキルが顧客視点で日々、検証・改善されていかないというお座なり体質を抜本的に変えない限り、店舗販売はECに駆逐されても致し方あるまい。ECが流通の主役となる中、店舗販売は顧客目線でECと競いカイゼンを急ぐべきではないか。

アパログ 2018/01/15更新
          
          

ブツリューくんの提案にいいね!

 

2098B-650 昨今は社員を踊らせたり業界都合の屁理屈を押し付けたりと一方通行な企業広告が氾濫して溝金な無駄遣いに鼻しらむ事が多いが、新年の企業広告に登場した「ブツリューくん」の提案には“いいね”をあげたくなった。
 「ブツリューくん」は物流システムとマテハン機器(他にプラント事業なども)のトーヨーカネツ株式会社が創業75周年のキャンペーンマスコットとして15年に登場させたキャラクターで、16年の日経広告賞を受賞しLINEのスタンプにもなっている人気者だが、1月9日の日本経済新聞や日刊工業新聞に載せた広告では、ローラーコンベア上を流れるパッキンに乗った「ブツリューくん」が『取りに行かないピッキング』を提案して興味を惹いた。
 B2Cの出荷工程では棚から人海戦術でピッキングする“摘み取り型”が主流で、ローラーコンベアやハンガーソーターで自動振り分けする“種蒔き型”は極めて例外的だ。“摘み取り型”は最新のロボットを導入しても人に置き換わるだけで処理能力が飛躍的に高まる訳ではないが(ルンバ型ロボットの活用は“ジョーク”に近い)、“種蒔き型”で自動化すれば処理能力は桁違いに高まる。それには荷主側の物流戦略を再構築する必要が在るにしても、マテハン機器によるオートピッキングを「ブツリューくん」が『取りに行かないピッキング』と笑顔で投げ掛けていた。
 B2Cでも在庫を棚入れ備蓄せず一蒔きで出荷してしまう“直流物流”(TC)だと“種蒔き型”ピッキングが可能だが、在庫を棚入れして受注に対応する“交流物流”(DC)では非効率な“摘み取り型”でピッキングせざるを得ない。想像するに、マテハン機器によるオートピッキングと回転寿し型ローラーコンベア振り分けを連携するシステムなのだろうか。私もマテハンのプロではないから「ブツリューくん」に教えてもらいたいものだ。
 それはともかく、物流システムとマテハン機器という縁の下の産業設備企業がこれほど親しまれるキャンペーンマスコットを確立出来たのは驚嘆に値する。ファッション屋さんのイメージ戦略って情報の非対称性(格好つけるクリエイション発信)ばかり追求して親しみを欠いてませんか!

アパログ 2018/01/11更新 

 

百貨店バーゲンの混乱に思う

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 地方店や郊外店の閉店が相次ぎ都心店でもテナント導入が広がって“断末魔”が叫ばれた百貨店だが、インバウンドの劇的復活に26年ぶりという株高も加わって業績が回復し、労働貴族支配の殿様商売や個店帳合の支店経営という根源的問題の解決はまたも先送りされてしまいそうだ。まさしく“喉元過ぎれば”だが、この棚ぼたが去った時、この懲りないギョーカイはホントに破綻してしまうのではないか。
 そんな思いを他所に、5年ぶりにバーゲンを前倒した伊勢丹新宿本店を目指し4日10時半の開店に間に合うよう出かけたが、何せ5年ぶりの戦列復帰とあって8000人が行列し20分繰り上げて開店したとかで凄い混雑だった。
 メンズ館ではどのフロアも人混みで溢れ陳列面に近寄れない有様で、ようやく目当てのPTとINCOを手にしても試着待ちが階段室まで並び一時間待ちと言われては撤退するしかなく、ようやくB1Fのモードスニーカーの一角に間隙を見つけてお気に入りの一点を選び、11月の家庭イベントで大枚を叩いた残滓のポイントで購入しようとしたが、これまたレジ待ちの列がパーキングビルまで続き30分は並ぶと聞いた。ホントどうしようかと逡巡したが、ここまで苦闘したのだから一点ぐらいは買わなくてはと諦めて並び、何とか精算して這々の体で退散した。
 どの売場も酷い混雑と気が遠くなるほどのレジの行列で、『店舗販売とは顧客が購入労働と物流労働を負担する不合理な販売形態』という認識を新たにしたが、それにしても
1)大量の来店客を目的フロア/カテゴリー別に時間差交通整理・誘導する術
2)大量の顧客に大量の商品を見せながらフェイスを維持するバーゲンVMDの技
3)短時間に大量のレジ精算を処理するシステムとスキル
のいずれも至らぬ百貨店という旧態な小売事業者の実態を痛感させられた。その犠牲となって押し合い圧し合いし労働と時間の提供を強いられる顧客に、ひたすら頭を下げ詫び続けるのが“黒服”の仕事だとしたら、最新武装を持たず竹槍で特攻する“負け犬の美学”でしかない。それが伊勢丹に限らず百貨店という巨大企業の実態なのだろう。
 これでは目的商品に辿り着けず、試着や精算の行列に怖じ、途中で疲れ切って、大量の“かご落ち”が生じたに違いない。ましてや、限られた売場に限られた商品を上手くもないバーゲンVMDで並べては、陳列は小一時間でひっくり返されて分類の意味をなさなくなり、それを再編集・補充する間隙も見出せず、顧客も探すのを諦めて撤退を余儀なくされる。まさに智もなく技もない暗黒世界の悲劇を見た思いがした。
 大企業一流企業という自負はあってもバーゲンの運営スキルすら覚束ない実務能力を“黒服”がひたすら頭を下げ詫び続けて補う姿は決してカッコイイものではない。購買労働を負担させられる顧客のためにも、四苦八苦して汗塗れになる現場のためにも、ひたすら頭を下げ詫び続ける“黒服”のためにも、“かご落ち”で販売機会を逸する商品や取引先のためにも、大量の負荷が集中しても現場を回していくシステムとスキルを根底から学び直し再構築すべきではないか。
 小売業の力量は現場を回していくシステムとスキルに尽きる。それは店舗小売業もネット小売業も大差ない。大所高所の経営も結構だが、現場のカイゼンの絶え間ない積み上げこそが顧客に応え収益を支えるという真理に目を開くべきだろう。

アパログ 2018/01/09更新

 

流通・ファッションビジネスコンサルタント小島健輔の論文


          

ブログ(アパログ2018年01月05日付)
『初夢じゃなく正夢になる流通革命』
          
販売革新新年号 2018年の重大関心事の“正解”
『EC戦略とショールームストア ここで明暗が分かれる』
          
ブログ(アパログ2017年12月28日付)
『このままでいいの?』
          
ブログ(アパログ2017年12月26日付)
『鎌倉シャツは何処へ行くの?』
          
ブログ(アパログ2017年12月25日付) 
『かりそめの宴の実態は・・・・』 
          
ブログ(アパログ2017年12月21日付)
『FF失速してリアル&ローカルへ』
          
ブログ(アパログ2017年12月19日付)

『18AWは“リアル”で勝負!?』
          
ブログ(アパログ2017年12月18日付)

『ランウェイチャンネルラボを拝見』
          
ブログ(アパログ2017年12月14日付)
『誤まてるVMDと好ましいVMD』
          
ブログ(アパログ2017年12月12日付)

『一斉バーゲンが帰って来る!』
          
ブログ(アパログ2017年12月11日付)

『リテラシーの格差』
          
繊研新聞2017年12月7日付 
『調整できる小売り術磨け』
繊研新聞にお取り上げ頂きました。
         
ブログ(アパログ2017年12月7日付)

『ジーンズ専門店とNBメーカー』
         
ブログ(アパログ2017年12月5日付)

『ZOZOSUITかTBPPか』
         
ブログ(アパログ2017年12月4日付)
『ビジネスモデルのブラッシュUP』
          
ブログ(アパログ2017年12月1日付)
『クリエイティブシンキングの功罪』
         
 
         
         
最新論文のバックナンバーはこちらから

公開セミナー

2017年秋期セミナーは終了致しました。

SPAC

SPACとは小島健輔が主催する業界唯一の実務情報交流型経営研究会です。 

会場180202タイトルMAIN THEME
『店舗販売の未来を開くデベとテナントの協業』
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 アパレル業界がカニバリ覚悟でEC拡大に走る中、二桁増のECと前年割れの店舗販売との伸び率格差は25ポイント近くまで開き、今や店舗の大半を占める定期借家契約店舗は損益分岐点を割れば‘負の資産’に一転してしまうという非常事態が迫っています。少なからぬ店舗が損益分岐点を割って‘負の資産’に転ずれば、退店ラッシュが加速するばかりかテナント企業の財務も悪化し、退店の穴埋めに追われて商業施設デベの経営にも響きかねません。
 そんな事態を回避して店舗販売の未来を開く事はテナント企業と商業施設デベに共通する喫緊の課題ではないでしょうか。それにはECのフロントとフルフィルを店舗販売に活用して品揃えを拡張し売上を伸ばす仕掛けが必須ですが、その実現にはテナント企業自らによるシステム構築のみならず商業施設デベが施設のインフラとして構築しテナントの売上を押し上げるシステムも不可欠だと思われます。
 これまでECへの売上流出を恐れて躊躇して来た大手商業施設デベからも、オムニチャネル販売のインフラを積極的に構築してテナントに提供し店舗販売の未来を開こうとする動きが広がり始めています。今回のニューイヤービッグコンベンションでは『店舗販売の未来を開くデベとテナントの協業』をメインテーマに、小島の提言に続いて三井不動産株式会社 商業施設本部商業施設運用部長 小野伸太郎様、株式会社パルコ 執行役グループICT戦略室担当 林直孝様に両社のビジョンとシステムを語って頂く予定です。

SPAC/FEF研究会
事務局長  小 島  健 輔

 
SPAC30周年記念

『BIG CONVENTION』
———-日 時———-
2018年2月2日(金)
午後 4:00 〜 午後 6:40(コンベンション)
午後 6:50 〜 午後 8:00 (懇親パーティ)
———-会 場———-
原宿東郷記念館
3F オランジェール(コンベンション) 
2F ケンジントン(懇親パーティ)

入会のご案内

 ブランディングとマーチャンダイジング&リテイリングの技術革新を目指すファッションビジネスまたは関連ビジネスで、事務局が適切と認めた企業が参加できます。企業または事業部単位に加盟し、代表者ないし実務トップ/上級戦略スタッフ1名をクラブメンバーとして登録します。クラブメンバーはクラブの運営に積極的に参加するとともに、毎月のテーマに応じて社内の適者を選定してビジターとして例会に同伴します(選択的参加も可)。

最新マーケットトレンド

2017年11月末の店頭からゾーン別注目ルックの

一部をご紹介。

NEW!!

 ※SPACレポートでは毎月レディス16ゾーン/約40〜46体、メンズ13ゾーン/約20〜24体、計70体前後のスタイリングをウェアリング/カラー/ディティール/アイテム別MD展開などの解説と共にビジュアルで提供します。

 

 
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詳しくはこちらから

会社概要

当サイト運営 流通・ファッションビジネスコンサルタント会社

株式会社小島ファッションマーケティングの概要

KFM

 数字だけでなくリアルな現場検証を重ねて実務を体系的に革新する一方、中長期の環境変化に対応するドメイン戦略と収益構造を展望し、マーケットと調達背景を繋いで新たな市場と高収益体質を獲得するビジネスモデルを創造していく、それが私達“ビジネス・エンジニア”の使命です。その原点は顧客と現場の実態に立脚した実証主義であり、決して仮説やイデオロギーに流されることはありません。どんなPDCAプラットフォームにも成功体験にも連作障害と賞味期限が避けられないという現実を直視し、マーケット/競争環境/調達背景の三面を睨んで環境変化に対応する業務プロセスとビジネスモデルの革新を適時に提案して行きます。
 売場の営業的再構築指導や商品計画・調達の実務指導といったオンタイムな業務から、先を見た出店戦略や調達〜ロジスティクス体制再構築、中長期の環境変化に適応するビジネスモデル設計や業態開発まで、MD/VMDのみならずオムニチャネルなリテイル・オペレーションやロジスティックス、組織、財務まで、クライアントの規模や経営状態、マネジメント風土など実情を直視して柔軟かつ体系的にサポートします。

サービス概要

  • SPAC研究会の運営
  • 店頭クリニック
  • 教育研修
  • 業態再生/新業態開発
  • 商業施設の診断/リモデル企画
  • 新設商業施設の構成企画
  • デューデリジェンス(企業価値評価)

スタッフ募集

■現在、募集はしておりません。

お問い合わせ

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事務局マネージャー 担当:深野
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