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先生&著書 

流通・ファッションビジネスコンサルタント小島健輔の最新情報

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栄枯盛衰は世の常
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 20世紀が終わってもう20年の節目が近づいているが、前世紀に繁栄した企業は今日も健在だろうか。SPACラストコンベンションに当たって00年当時と今日の売上上位企業を比較してみた。
 フォーチュン誌がランキングした00年の米国売上上位500社のうち、破綻や合併で52%の企業が消えたというが、それはアパレル事業者とて大差ない。01年の株式上場米国アパレルチェーン売上上位20社のうち、今日までに破綻や合併で11社が消えている(破綻8社、合併3社)。
 その中で一位のギャップと二位のLブランズ(01年当時はリミテッドブランズ)は変わらず、最もランクアップしたのはライフスタイルセレクトのアーバン・アウトフィッターズ(18位→5位)だった。Lブランズは今年1月の「ヘンリ・ベンデル」閉店でアパレルから完全撤退しており、アン(01年当時6位のアン・テイラー)を合併したミセス/Lサイズアパレルのアセナ・リテイル・グループが事実上の2位になる。
 01年の我が国アパレル業界上位20社は今日まで破綻はなく、サンエーインターナショナル(01年当時14位)と東京スタイル(01年当時20位)が合併したTSIが6位に躍進し、ジャヴァグループが伊藤忠を経て投資ファンドに売却され、ビギグループが三井物産の傘下となったのが特筆されるぐらいだが、順位の変動は激しい。一位のファーストリテイリングは今日まで断トツの首位を堅持しているが、イトキンやレナウン、三陽商会など、大きく順位を落としてベスト20の圏外な落ちた会社は半数の10社を数える。その中で健闘しているのがワールドとオンワードで、今も連結で2位と3位に位置している。
 00年以前と以降で大きく変わったのが規制緩和による出店方式、それに伴う財務体質の転換がもたらした本格的SPA化、ブロードバンド革命に発したEC化とデジタル化、クラウド化と分散処理の急進で、それらのインフラ乗り換えの巧拙が明暗を分けた。その要点は普通借家出店から定期借家出店へ、百貨店から駅ビルやSCへ、08年以降は店舗販売からECへ、18年以降は宅配便依存を脱するC&Cへ、商品開発と情報システムは・・・・・お後はSPACラストコンベンションの会場でお話ししましょう。

アパログ 2019/08/19更新

     
商業界オンラインに寄稿しました
男たちも「KuToo」?
小島健輔が警鐘
『紳士スーツ市場の変貌はもう止まらない』
商業界0809

 
 19年に入って既製スーツ市場が一段と陰る一方、IoT仕掛けのイージーオーダースーツやイージーケアなアクティブスーツが急拡大している。果たして今後、男たちのビジネスウエアはどう変わっていくのだろうか・・・・
 ■スーツ売上は紳士服売上の3分の1に満たない
 ■紳士スーツ市場規模はピークの3掛けを割り込んだ
 ■既製スーツとFO/EO/POの比率は
 ■アクティブスーツは既製スーツを食うか
 ■スニーカー通勤がビジネスウエアを変えていく

詳しくはこちらから。
     

 

バーニーズに3度目は無い
ブログ-建物480

         
 春先から破産法申請の噂が消えなかった米国バーニーズが8月6日、とうとう連邦破産法11条(チャプター11)を申請して破綻した。バーニーズは96年にも破産法を申請して債務を整理し出直した経緯があり、今回も投資ファンドなどから7500万ドルの融資を確保しての周到な債務整理と見られる。
 米国のチャプター11は債務整理と事業再生を法的に執行するもので、再生計画が整っていればつなぎ融資も受けられる。その間に債務整理の見通しがつきスポンサーが現れれば再生へ、ダメなら事業を清算することになる。今回の破産法申請も投資ファンドの融資を取り付けての出来レースだが、リスクを負って再建を担うスポンサーが現れないと清算になる。
 96年の時は店舗網の整理が徹底されず、今回もシカゴ、ラスベガス、シアトルなど7店を閉鎖するが、家賃負担が破産法申請の引き金を引いたとされるNYマジソン街の旗艦店はもちろん、同じ大家から借りているビバリーヒルズ店、サンフランシスコとボストンの店も残る。重在庫のはけ口となるバーニーズ・ウエアハウス2店も残さざるを得ない。
     
 今回の破産法申請の一番の問題は申請に至った経営悪化の構図が明らかにされていないことで、これでは96年の申請と同じく経営体質が改善されず、再び破綻するリスクが極めて高い。そう見るならリスクを負って再建を担うスポンサーは現れず、清算することになるかも知れない。
 バーニーズの経営体質は96年の時と何も変わっていない。それは販売消化力に見合わない重在庫であり、エクスクルーシブ・バイイングと店舗網の少数分散という矛盾に起因している。
 米国のデパートチェーンやセレクトチェーンのブランド調達は品番単位の独占仕入れという「エクスクルーシブ・バイイング」(我が国で言う「別注」に近い)に立脚しており、全米エクスクルーシブか四地区(西海岸/東海岸/中南部/中北部)いずれかのエクスクルーシブが成り立たないと店間移動も売価変更も自由にできず、ロット調達した商品の消化が見込めなくなる。
 大都市に少数店舗が点在するというバーニーズの店舗布陣ではエクスクルーシブ・バイイングが成り立たず、値入れを稼ぐべく大量調達しても店間移動と売価変更が制限されて消化が進まず、在庫を抱えての綱渡りが常態化してしまう。それは96年当時も今日も何も変わっていない。
 在庫が停滞すれば店頭の鮮度も損なわれ、販売効率も低位に留まる。NYマジソン街旗艦店の年間家賃が1500万ドルから3000万ドル(実質4400万ドル)に値上げされたことが破綻の引き金と言われるが、メンズ館とウィメンズ館を合わせて27万5000sqf(2万5575平米/7750坪)の家賃は値上げしても108円換算で47億5200万円、月坪5万1000円でしかない。
 同じマンハッタンでも5th.Ave. 711のラルフローレン旗艦店は5万3000sqf(1493.6坪)で年間2500万ドルを払っていたから、月坪家賃にすれば15万円強、アバークロンビー&フィッチの銀座旗艦店は11フロア計2121平米(642.7坪)で年間14億4000万円、月坪家賃18万6700円だから、倍近く値上げしてもバーニーズNYマジソン街旗艦店の家賃は法外に安い。その法外に安い家賃にも耐えられないバーニーズNYマジソン街旗艦店はよほど売れていないということで、あの巨艦店舗にして年間6000万ドル(年坪83.6万円!)しか売れていないという証言もある。
     
 バーニーズはビジネスモデルもブランドイメージもすでに終わっており、無理やり再建しても次の破綻が来るだけだ。バーニーズに3度目はない。
         

ブログ-店内480

アパログ 2019/08/07更新

         
崩れたパッキンに押し潰されたくはない

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 地震で崩れたブロック塀の下敷きになって小学生の女の子が死亡する事件があって、どうして危険なブロック塀を放置してきたのかと責任が追及されたのは記憶に新しいが、アパレル業界でも似たような危険が放置されている。
 働き者の彼女が売場に見当たらない商品を探しにストック室に行ったまま、なかなか帰ってこなかった。物音で異変に気付いた同僚がストック室に入り、変わり果てた彼女を見つけたが、もう手遅れだった。百個以上もぎっしりと縦積みされたパンパンのパッキンが崩れたら、華奢な女の子なんてぺちゃんこになってしまう。「圧死」と行ってしまえばそれまでだが、押し潰された人間の身体がどんな有様になるか、できれば見たくはないものだ。
 それでもファーストリテイリングの経営陣には、その屍を正視してほしい。あなた方が効率優先?で長年、放置してきたストック室のパッキン縦積みがどれほど危険な慣習であったか知って欲しいからだ。
 数千万円から数億円もの報酬を稼ぐあなた方が、たかだか一台数万円のスチールラックを惜しんだために、彼女は短い人生を終えてしまった。たかが商品を探すために、それもマニュアルで『5分以内に売場に戻れ』と急かされ、か細い女の腕で重いパッキンを一つ一つ降ろして探すのを躊躇ったために・・・・・・もちろん、これは「ドラマ」であって実際にあった事件でないのは幸いだが、いつ起きても不思議はない。
  店舗の後方ストック在庫はミニマムに抑え、入荷・検品したら速やかに売場に品出しし、残りはカテゴリー別あるいは什器番地別にストックラックに棚入れするのが定石だが、ユニクロやジーユーは未だパッキンのままストック室に縦積み続けている。商品が皺になりやすいのももちろんだが、何より荷崩れによる労災のリスクが指摘される。いざ事が起これば、「未必の故意」が問われるのは避けられないだろう。せめてパッキンごとスチールラックに棚積みすれば、悲劇は避けられる。
  ついでながら、某社では未だ照明器具のLED切り替えが完了しておらず、アナログの蛍光灯やハロゲンライトが少なからず残るという。それが切れるたびに女性パートが脚立に乗って取り替えているそうだが、転落以上に火傷の危険も指摘される。販売職の労災保険は床上180cm以上での作業を担保しておらず、事件が起きれば管理責任のみならず賠償責任が問われるのは必然だ。
 「働き方改革」も結構だが、従業員の安全対策の方が急がれるのではないか。

アパログ 2019/08/01更新

 

商業界オンラインに寄稿しました
成功体験の反芻で顧客が離反

小島健輔が問う
『しまむら再生の道筋』
商業界0731

     
 芸人が庶民の笑いを取る吉本が芸人からも庶民からも乖離した経営感覚で墓穴を掘ったが、似たような過ちに気が付かないで凋落の坂を下る衣料品小売業がある。言わずと知れた「しまむら」だが、POS依存の数値経営で下駄履き主婦の支持を失って転落したイトーヨーカ堂と軌を一にしているようにも見える・・・・
 ■単価を上げて在庫を削ったツケは客離れ
 ■価格の上方乖離が客離れを招いた
 ■3つのミックス革新を欠いた
 ■生活圏の顧客のためにC&Cサービスで応えよ
 ■成功体験を捨て去る勇気はあるのか?

詳しくはこちらから。
     
     
 

「バベルの塔」と「アナログの壁」
2244アパログ画像

 販売や物流から物作りやサプライチェーンまでデジタル化が叫ばれているが、先行するオムニコマースな顧客コミュニケーションはともかく、データ・プロセシングやIoTなサプライチェーンとなると現実は厳しいようだ。
 デジタル最先端の現場では各時代各企業の様々なファイル体系でスクラッチされたシステムとASPパッケージの繋ぎ込みに多くのシステムエンジニアの時間が浪費されているし、通信環境に取り残されたローカルやアナログに固執する職場では未だISDN やFAXに依存する状況が見られる。通信環境がG4からG5と急速進化しているのは利用の拡大が見込め基地局設置が容易な移動通信(モバイル)であって、通信速度も安定性も高い有線通信環境は都市部とローカルの格差が大きいし、デジタルリテラシーに遅れた経営者の企業は丸ごと時代に取り残されている。
 デジタル化の目的は顧客と企業はもちろん、企画・生産・物流・販売のサプライチェーンを時差なくシームレスに“繋ぐ”のが第一義で、まずは通信環境、ついで各分野/段階のシステム連携が問われる。どちらか一方でも繋がらないとデジタル化は進まないが、経営陣が必ずしもその事情を理解しているとは思えない。
 インフラ整備コストの負担はともかく通信環境はいずれ解決されていくし(政治的に通信料金を抑えるとインフラ整備が遅れるリスクは否めない)、システム連携の「バベルの塔」もグローバル規格に統一されていくとともに解消されるだろうが、最後に残るのが「アナログの壁」ではないか。
 ZOZOSUITとPBの挫折で露呈した「アナログの壁」はパーソナルなサイズデータをパターン&マーキングCADに落とす経験値とスキルの不足が要因だったと思われるが、どの段階でも経験値の蓄積による精度と速度の改善が要となることは疑いようがない。パターン&マーキングCADや縫製プロセスに限らず、物流のデジタル化でもアナログ段階の検証と経験値のブラッシュアップが不可欠で、これらのステップを軽視すると「アナログの壁」が立ちはだかり、デジタル化が効率化にも高精度化にも繋がらず挫折してしまう。
 デジタル化に当たっては経営陣がシステム連携の「バベルの塔」を認識し、実務プロセスの経験値を緻密に反映して「アナログの壁」を回避するよう、十分な理解が求められる。それこそがホントのデジタル・リテラシーではなかろうか。

アパログ 2019/07/26更新

 

商業界オンラインに寄稿しました
小島健輔が指摘
『AIどころじゃないアパレル業界の在庫管理と決済の実態』
商業界0724

     
 流通業界ではAIや無人精算がトレンドとなっているが、アパレル業界の現実は到底そんな段階ではないようだ。ICタグなど在庫管理と決済の実態は、それ以前に解決すべき課題が山積していることを露呈している・・・
  ■バーコードさえ使いこなせていない現実
  ■棚卸しではバーコードを活用するも低頻度
  ■フェイシング管理の定期実行は効果が大きい
  ■在庫はどこに持つべきか
  ■無人精算には程遠いアパレルの実情
  ■多様な決済手法に対応
  ■キャッシュレス決済は手数料率の切り下げが課題

詳しくはこちらから。

 

流通・ファッションビジネスコンサルタント小島健輔の論文

      
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公開セミナー

0911MD019年9月11日(水)開催
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0912VMD2019年9月12日(木)開催
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SPAC

SPACとは小島健輔が主催する
業界唯一の実務情報交流型経営研究会です。
    
190829BCタイトル     
『ファッションビジネスの未来を問う』
190829BC講師

       
 様々な事情により、SPAC/FEF研究会は今回の「LAST SUMMER CONVENTION」を持ちまして終了させていただくことになりました。長年にわたる皆様との研究活動を締めくくるにあたり、半世紀を総括して業界が陥った隘路からの脱却を提ずるとともに、少子高齢化で抜本から変質していく社会構造とライフスタイル、デジタル化で急変していく販売と物流、ものづくりとサプライチェーンの現実を見据えて未来への対応を提じたいと存じます。
 小島の政策提言に続き、株式会社ユナイテッドアローズ名誉会長 重松理様に小売業の本質に立ち返る経営理念を、株式会社ワールド代表取締役社長執行役員 上山健二様に変貌していく環境をリードする経営革新を語っていただきます。 
 メンバーと経営層はもちろん、これまで研究会にご参加いただいた方々のご出席をお待ちしております。

S P A C 研 究 会
事務局長 小島 健輔


第379回SPAC研究会
LAST SUMMER CONVENTION
———-テーマ———-
『ファッションビジネスの未来を問う』
———-日 時———-
2019年08月29日(木)
午後 4:00 〜 午後 6:50 (コンベンション)
午後 7:00 〜 午後 8:00 (懇親パーティ) 
———-会 場———-
原宿東郷記念館 
3Fオランジェール
     

最新マーケットトレンド

2019年07月末の店頭からゾーン別注目ルックの一部をご紹介。

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※SPACレポートでは毎月レディス9ゾーン/33〜35体、メンズ6ゾーン/約17〜19体、計50体以上のスタイリングをウェアリング/カラー/ディティール/アイテム別MD展開などの解説と共にビジュアルで報告しています。

trends1907top

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会社概要

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株式会社小島ファッションマーケティングの概要

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 数字だけでなくリアルな現場検証を重ねて実務を体系的に革新する一方、中長期の環境変化に対応するドメイン戦略と収益構造を展望し、マーケットと調達背景を繋いで新たな市場と高収益体質を獲得するビジネスモデルを創造していく、それが私達“ビジネス・エンジニア”の使命です。その原点は顧客と現場の実態に立脚した実証主義であり、決して仮説やイデオロギーに流されることはありません。どんなPDCAプラットフォームにも成功体験にも連作障害と賞味期限が避けられないという現実を直視し、マーケット/競争環境/調達背景の三面を睨んで環境変化に対応する業務プロセスとビジネスモデルの革新を適時に提案して行きます。
 売場の営業的再構築指導や商品計画・調達の実務指導といったオンタイムな業務から、先を見た出店戦略や調達〜ロジスティクス体制再構築、中長期の環境変化に適応するビジネスモデル設計や業態開発まで、MD/VMDのみならずオムニチャネルなリテイル・オペレーションやロジスティックス、組織、財務まで、クライアントの規模や経営状態、マネジメント風土など実情を直視して柔軟かつ体系的にサポートします。

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