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SPACトピックスを更新しました。

 

先生&著書 

流通・ファッションビジネスコンサルタント小島健輔の最新情報

NEW!!

商業界オンラインに寄稿しました
棚入れする限りロボットもITも茶番
『小島健輔が指摘する物流プロセスの壮大な無駄』

(2019/04/24)

商業界

 
 前世紀の“メカトロ”に最新のIT仕掛けが加わって物流の自動化が急進しているが、どれも技術先行で実用性が疑わしい“茶番”に見える。メカトロやIT仕掛けの前にアナログ段階の基本プロセスを抜本から見直すべきではないか・・・・
 ■ロボットピッキングは“茶番”だ
 ■棚入れしたらドツボにはまる
 ■EC物流も効率化できる

詳しくはこちらから。

 

ワコールの「スマート&トライ」は凄い
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 カジュアルのアスレジャー化や通勤着のゆるイージーケア化で女性の下着も大きく変わっているようで、米国ではセクシーな「Victoria’s Secret」が人気を失ってヘルシーな「aerie」に人気が移り、日本でもマルキュー系のランジェリーブランドが低迷してストッキングも釣瓶落としに売れなくなったが、ブラジャーのサイズをSMLで選ぶ女性が増えているという報道にはさすがに耳を疑った。スポーツブラならともかく、多少なりとも補正効果を期待するブラならSMLという選択はないだろうと思っていたら、ワコールがジャストな回答を出して来た。

 ZOZOSUITの大空振りに見るように、体型も物性も異なる人体とパターンも物性も多様な衣服のマッチングは画像解析AIでも限界があるが、人体と服の間に意図して隙間を作るアパレルと違って人体に直接フィットする下着のマッチングは数段難しい。寸法だけでなく質量による引力や張力まで考慮しなければならないからだ。IT関係の方はそんなことまで配慮が及ばないだろうが、長年にわたって日本女性の体型データを蓄積し、試着・接客経験を積み上げて来たワコールはさすがに違った。
 ワコールが開発した「smart & try」はわずか5秒で150万スポットを計測する3Dスキャナーによる立体採寸と蓄積された試着・接客データに基づいてワコールのブラ製品からAIが最適の商品・サイズを推奨するもので、以下の4点が画期的と思われる。

1)試着ストレスの軽減
 顧客は採寸ルームで試着用のブラを着けて販売員の目に触れることなく一人で採寸できるから、裸体を人目に晒すストレスから解放される。女性同士といえども体型にコンプレックスを抱える人も多くストレスは否めないから、試着に消極的だった顧客にも利用が広がると期待される。

2)立体形状/体積を計測しての推奨精度の高さ
 バストの形状のみならず体積まで掴んで最適のブラを推奨する精度の高さは、これまでのアパレル3D採寸とは次元を画する。補正機能を持つブラのワイヤ形状は高度に立体的に設計されているから、マッチングには胴体の断面形状、バストからウエストにかけての角度、バスト底面の幅、バスト左右間の距離が必要で、それに見合う立体採寸の精度が必要だった。

3)データ蓄積と形状変化を学習するAI 
 多数の採寸データとブラ製品のマッチング、顧客の形状変化を学習してAIの推奨精度が高まるから、継続的に利用する顧客が広がり、製品開発にもフィードバックできる。

4)試着に伴う製品ロスの解消
 ブラの試着には汚れなどに伴う製品ロスが伴い、試着用に全型の全サイズを用意すればサンプルのロスも嵩む。その多くを回避できるメリットは小さくない。ECでブラの試着を容認しているケースはきわめて限られるが、「smart & try」を活用すればショールーミング販売も拡大できる。

         ※        ※        ※        ※

 実用性が疑わしいIT採寸やAIレコメンドとは次元を画すワコールの「smart & try」はアパレルにも十分に応用できる優れもので、早くもアパレル業界から引き合いがあるそうだ。5月30日には東急プラザ表参道原宿4階に体験ショップが開設されるが、5月12日まで表参道ヒルズの西館一階のイベントスペース(表参道面)で体験できるから、ご興味のある方は覗いてみてはどうか。ただし女性限定で要予約だそうだ。 

 

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アパログ 2019/04/23更新

 

マグネット109は「聖地」になれるか
上キャッチ

 18年4月に「109MEN’S」から変身した「MAGNET by SHIBUYA109」が3月に第二弾のリニューアルを断行してジェンダレス/国籍レスな15店舗をオープン(リニューアルを含む)し大きく性格を変えた。B2の飲食店街やB1のスーツカンパニーはそのままで2F、3Fも一部の変更にとどまるが、4Fはストリート/ユニセックスファッション、5Fはポップカルチャー雑貨とイベントのフロアに一新され、「アキバ」を超えるポップカルチャーの発信拠点となることが期待される。
 中でも注目されるのが4Fの「A’GEM/9」と「THICC」で、トランスアジアンなジェンダレスファッションが共通している。
 「A’GEM/9」は西麻布系ビタ男ファッションの「FUGA」を主体とする(株)パワー・ボムが原宿スニーカー通りに16年末に開いたユニセックスなストリートブランドセレクトの「A’gem」を発展させたもので、スニーカー通りの「A’gem」が台湾ブランド主体なのに対し「A’GEM/9」は韓国ブランド主体で、西麻布系のコーナーも併設している。ストリート系のメンズブランドでユニセックス対応しており、サロンボーイ〜オトコの娘からボーイズオルチャンな女子までカバーしている。
 「THICC」は札幌でビタ男系のセレクトショップを展開する(株)GORI’Zが始めた韓国レディスブランド主体のユニセックスセレクトで、札幌4丁目プラザにも店(スポーツミックスの「VESTITI」との複合)がある。レディスブランド主体でオルチャン女子と可愛いオトコの娘をカバーしており、フツーの男子は見当たらない。ここのツィッター(THICC@BygoriZ)はオルチャン&オトコの娘ファッションはもちろんアニメから地下アイドルまで満載のポップカルチャー劇場で、アパレル業界人には衝撃的だと思う。
 MAGNETの変貌はまだ中途でポップカルチャーやオルチャン女子やオトコの娘に徹しているわけではないが、そんな狙いのアパレルや服飾雑貨、コスメや美容サービスのテナントが揃っていけば、「ギャルの聖地」と言われた往時の渋谷109に匹敵する「ポップカルチャーとユニセックスファッションの聖地」に化けると期待したくなる。渋谷が駅商業とオフィスビルのつまんない街になってしまわないよう、SHIBUYA109エンタテイメントさんに頑張ってもらいたい。

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アパログ 2019/04/19更新

 

商業界オンラインに寄稿しました
欧米に続き、日本でも攻守が逆転する!
『小島健輔が指摘「プライム会費値上げで露呈した宅配依存というアマゾンの弱点」』

(2019/04/17)

商業界0417

 
 アマゾンジャパンがプライム会員料金の値上げに踏み切ったのは宅配料金値上げや人件費の高騰を吸収しきれなくなったからだが、それはEC事業者に共通する課題で、大半の事業者が送料の顧客転嫁に転じている。その一方で先進的な大手小売チェーンは宅配物流に依存しないC&CでEC専業者に対するアドバンテージを確立し反攻に転じている。利便性で定着した宅配だが根本的な課題を抱えており、EC拡大の足かせとなりかねない・・・・
 ■宅配外注費がEC事業者を圧迫
 ■宅配業者の自己都合がC&Cを広げる
 ■宅配システムが抱える根本的問題
 ■C&Cで攻守は逆転

詳しくはこちらから。

 

ECのVMDって限界がある
クロスセットアップ

 3月末に開催したSPAC『最新オムニコマース総研究』でECモール各社のテンプレートを調べてみたら、どこも編集フレーミングでブランドの「顔」を申し訳程度に作っているだけで、単品 の羅列でしかないと痛感させられた。楽天やヤフーへの場所借り出店や自社ECならテンプレートも選べるし、フレーミングでブランドの「顔」やキャンペーン訴求も作り込めるけど、ECモールではお仕着せのフレームに押し込まれて申し訳の域を出ない。
 テンプレートが単品編成なのはカートが単品登録だからで、単品登録でないカートなんて機能上あり得ないと思う。それゆえECフロントのVMDは品番ごとの表現に制約され、写真で色違いや各方向からの見えがかり、お勧めスタイリングは見せられても、サイズごとの各部寸法/重量やSKU在庫を表記できても、複数品番に渡るMD展開を面表現するのは難しい。
 店頭ではアイテムやルックはもちろんカラーや素材、テイストで切り出す出前訴求が自在で、スキルとセンスがあれば面の展開も時系列な展開も表現できるが、物理的な陳列替えは相応の作業量を要するから即はもちろん高頻度も難しい。店頭と違ってECフロントでは「検索」が使えるから、カテゴリーやアイテム、カラーやサイズ、新規投入品やセール商品、オフシーズン品など自在にピックアップして即時に切り替えて一覧できるが、面のMD展開や時系列なMD展開を表現するのは難しく、画面の狭いスマホではほぼ不可能だ。
 単品登録のカートと切り離せないテンプレートの構造から編集や展開表現には限界があるとは言え、どこのサイトも単品表現にお勧めスタイリングをくっつけるだけでMD展開が見えないのは購買利便を欠くし、ブランド横断で単品を並べるECモールのフレーミングでは価格訴求に流れがちだ。店頭なら一見して売場全体の品揃えや企画ごとのMD展開を見せられるのに、ECフロントではそれが出来ないで済ませて良いものだろうか。
 カートが単品登録でもテンプレートのフレーミングを面展開型にプログラムするのは可能なはずで、「ルック」や「企画」、「素材」や「カラーグループ」などでピックアップし、編集選択でアイテム優先にしたりカラー優先に切り替えたりできれば店頭に近いVMDを表現できるのではないか。いっそ店頭のVMD展開写真を載せて、興味あるアイテムをクリックすれば瞬時に並び替わったり単品ページに飛ぶようなフレーミングが効果的だと思う。
 今は単品編成が露骨になったZOZOも初期は各テナントのファサードが並ぶモール表現を重視して好感度な顧客を集め成功の礎を築いた。ECフロントには店頭のショッピング感覚に近いVMD表現が必要なのではないか。
 技術的には十分可能だろうが、それを狭いスマホ画面で表現するのは幾らスクロールに組んでも限界がありそうだ。先週金曜に開催した『VMD技術革新ゼミ』の準備をしながら、そんな妄想に囚われていた。

アパログ 2019/04/15更新

  

商業界オンラインに寄稿しました
何が彼らを追い詰めたのか
『小島健輔が指摘する外資SPAの凋落要因』

(2019/04/10)

商業界0410

 
 ギャップジャパンは「GAP」の旗艦店たる原宿店を5月7日で閉店するが、17年5月には渋谷店も閉店しており、日本国内の旗艦店は銀座店だけになってしまう。ギャップやフォーエバー21はもちろんH&Mジャパン、インディテックス系日本法人(ZARA主力)まで売上減少に転じており、主要外資SPAの合計売上高はピークの8掛け強まで萎縮したと推計される。一時は破竹の勢いで急成長していた外資SPAはなぜ、総崩れになってしまったのだろうか・・・・
 ■店舗リストラとECシフトを加速するギャップ
 ■ファストファッションは縮小の一途
 ■アメカジSPAも復調せず
 ■変化対応とローカル/パーソナル対応の欠如は致命的

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流通・ファッションビジネスコンサルタント小島健輔の論文

      
最新論文のバックナンバーはこちらから

公開セミナー

    
4月の公開セミナーは終了致しました。

SPAC

SPACとは小島健輔が主催する業界唯一の実務情報交流型経営研究会です。 

第375回 SPAC研究会の御案内

 第375回SPAC研究会の内容が決まりましたので御案内申し上げます。
 販売が低迷し人件費が上昇して実店舗の採算が悪化する中、不動産費や人件費に加えて在庫の偏在ロスが収益を圧迫し、ECに較べて収益性も成長性も劣る実店舗への投資にはこれまで以上に慎重な判断が求められます。C&Cなオムニコマースに協力的なデベと非協力的なデベも認識すべきでしょう。そんな情勢下で開催する4月のSPAC研究会は『19年秋以降開設予定注目商業施設総検証』をテーマに、今秋以降に開業を控えた注目商業施設の商圏と競合を検証して売上/販売効率を予測するとともに、16年以降に開業した主要商業施設の直近評価をメンバーアンケートと周辺情報に基づいて総括致します。

S P A C 研 究 会
事務局長 小島 健輔


第375回SPAC研究会
———-テーマ———-
『19年秋以降開設予定注目商業施設総検証』
———-日 時———-
2019年04月26日(金)
PM1:30~4:40

———-会 場———-
原宿東郷記念館 
3Fオランジェール
     

入会のご案内

 ブランディングとマーチャンダイジング&リテイリングの技術革新を目指すファッションビジネスまたは関連ビジネスで、事務局が適切と認めた企業が参加できます。企業または事業部単位に加盟し、代表者ないし実務トップ/上級戦略スタッフ1名をクラブメンバーとして登録します。クラブメンバーはクラブの運営に積極的に参加するとともに、毎月のテーマに応じて社内の適者を選定してビジターとして例会に同伴します(選択的参加も可)。

最新マーケットトレンド

2019年04月末の店頭からゾーン別注目ルックの一部をご紹介。

NEW!!

※SPACレポートでは毎月レディス9ゾーン/33〜35体、メンズ6ゾーン/約17〜19体、計50体以上のスタイリングをウェアリング/カラー/ディティール/アイテム別MD展開などの解説と共にビジュアルで報告しています。

trends1904top

詳しくはこちらから

会社概要

当サイト運営 流通・ファッションビジネスコンサルタント会社

株式会社小島ファッションマーケティングの概要

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 数字だけでなくリアルな現場検証を重ねて実務を体系的に革新する一方、中長期の環境変化に対応するドメイン戦略と収益構造を展望し、マーケットと調達背景を繋いで新たな市場と高収益体質を獲得するビジネスモデルを創造していく、それが私達“ビジネス・エンジニア”の使命です。その原点は顧客と現場の実態に立脚した実証主義であり、決して仮説やイデオロギーに流されることはありません。どんなPDCAプラットフォームにも成功体験にも連作障害と賞味期限が避けられないという現実を直視し、マーケット/競争環境/調達背景の三面を睨んで環境変化に対応する業務プロセスとビジネスモデルの革新を適時に提案して行きます。
 売場の営業的再構築指導や商品計画・調達の実務指導といったオンタイムな業務から、先を見た出店戦略や調達〜ロジスティクス体制再構築、中長期の環境変化に適応するビジネスモデル設計や業態開発まで、MD/VMDのみならずオムニチャネルなリテイル・オペレーションやロジスティックス、組織、財務まで、クライアントの規模や経営状態、マネジメント風土など実情を直視して柔軟かつ体系的にサポートします。

サービス概要

  • SPAC研究会の運営
  • 店頭クリニック
  • 教育研修
  • 業態再生/新業態開発
  • 商業施設の診断/リモデル企画
  • 新設商業施設の構成企画
  • デューデリジェンス(企業価値評価)

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