小島健輔の最新論文

ファッション販売2004年12月号巻頭カラー掲載
『粋を尽くした通の贅沢空間 オペーク丸の内』
(株)小島ファッションマーケティング代表取締役 小島健輔

 ワールドのオペーク丸の内が9月17日、仲通りに新設された「丸の内マイプラザ」1F〜2Fにオープンした。皇居を望む同プラザのファッションゾーンには「ティファニー」「イルムス」「マルニ」「JPゴルチェ」「シャルルジョルダン・ビス」等の海外ブランドが軒を並べ、『自分のライフスタイルをクリエイトできるサクセス志向の男女に向けて』というオペーク丸の内のコンセプトに相応しいロケーションだ。
 同店は98年10月開設の銀座店(1386平米)、01年3月開設の名古屋店(825平米)に続く「オペーク」4号店(02年8月開設の大阪店は今8月に閉店)。1F〜2F計売場面積1848平米と最大スケールであるばかりでなく最高級グレードのオペークを目指したもので、大人の男女が寛げる贅沢な空間に徹している。
 プラザのコンコース側入口には世界のセレブ/メイクアップ・アーチスト御用達最新コスメティックスブランドが揃う「マドモアゼル ド トキオ」、仲通り側入口には内外のクラス感ある旬のモードブランドをセレクト編集したウィメンズの「インターナショナル セレクション」を配した“ミューズ”ゾーンが華やかなエントランスを演出。お堀に向かう通り側にはアンタイトルのフラッグシップ「ザ・ビュー・オブ・アンタイトル」、新生タケオキクチのフラッグシップ「タケオキクチ フェラーズ」を並べた“スタイル”ゾーン、お堀側にはフラワーアレンジメントの「フロレアル」、スパサロンの「ココファリ」からなる“サンクチュアリー”ゾーンを配置。
 2Fの“フェバリット”ゾーンには、仲通り側からラグジュアリーなフォーマルシーンを提案する「ドレスアップ ワードローブ」、エレガント&セクシーなランジェリーブランドを内外からセレクトした「ランジェリー セレクション」、「アナトリエ」「オペーク オリジナル」のサロン空間、プレミアムジーンズを核としたリアルクローズの「ジーニング セレクション」を配し、最高級素材で仕立てたシンプルなシャツショップ「アンジェリズム」(メン&ウィメン)でクラシックな空間に転換。オペークの紋章をデザインしたアール・デコな間継ぎ空間を経て、お堀を望むラグジュアリーな隠れ家“エンターテイメント”ゾーンに入る。パリのセレブ御用達ヘアサロン「ジャン・クロード・ビギン ビューティ」、男女の枠を超えて粋なラグジュアリーグッズを揃えた「オートグラフ」を経たお堀側では、サンタモニカから初上陸のスシレストラン&ラウンジ「ザ・ハンプ」がサクセスした男女を贅沢なもてなしで迎え入れてくれる。
 ファッションの枠を超え、これでもかこれでもかと粋で贅沢なライフスタイルを提案するオペーク丸の内。プルーストが愛したラグジュアリーなプチホテルを想わせる、この粋を尽くした空間を享受できるのは本物の通だけで、半可通には荷が重いのではないか。

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